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学術論文

前田弘毅「サファヴィー朝期イランにおける国家体制の革新―「ゴラーム」集団台頭の歴史的意義について―」『史学雑誌』第107編第12号、1998年12月、1-38頁.

 

前田弘毅「サファヴィー朝の「ゴラーム」―「グルジア系」の場合―」『東洋学報』第81巻第3号、1999年12月、1-32頁.

Hirotake Maeda, “On the Ethno-Social Background of Four Gholām Families from Georgia in Safavid Iran”, Studia Iranica, 32, 2003, Paris, pp.243-278.

 

前田弘毅「シャー・アッバース一世の対カフカス政策―「異人」登用の実像―」『史学雑誌』第113編第9号、2004年9月、1-37頁.

 

前田弘毅「故郷に帰還したゴラーム-サファヴィー朝権力によるグルジア内秩序包摂とその意味」『オリエント』51-2、2008年、 57-75頁.

 

Hirotake Maeda, “Parsadan Gorgijanidze's Exile in Shushtar: A Biographical Episode of a Georgian Official in the Service of the Safavids”, Journal of Persianate Studies, Volume 1, Number 2, 2008, pp. 218-229.

 

前田弘毅「飲み込まれない辺境『グルジア問題』を考える」『ユーラシア研究』No.41、2009年、11-16頁.

 

前田弘毅「グルジア紛争への道―バラ革命以降のグルジア政治の特徴について」『ロシア・ユーラシアの経済と社会』947号、2011年、2-13頁.

 

前田弘毅「「境界」を突破するもの―サファヴィー朝に仕えたグルジア武人の活動から―」『歴史学研究』881号、2011年、22-33頁.

 

Hirrotake Maeda, “Slave Elites Who Returned Home: Georgian Vālī-king Rostom and the Safavid Household Empire,” Memoirs of the Research Department of the Toyo Bunko, 69 (2011), pp. 97-127.

前田弘毅「ピエトロ・デッラ・ヴァッレの旅―17世紀イタリア人貴族の見た「イラン社会」―」Ex Oriente, vol.21、2014年、33-60頁.

 

前田弘毅「ユーラシアのエアポケット:環黒海地域と二つのフロントの内包する3つの危険」『ロシア・ユーラシアの経済と社会』987号、2014年、38-50.

前田弘毅「フロンティアから,そして,またフロンティアへ―サファヴィー朝支配下のグルジアの経験から」『歴史学研究』925号、2014年、 165-173.

 

書籍

前田弘毅「ピエトロ·デッラヴァッレ『ペルシアからの手紙』」
岡本さえ編著『アジアの比較文化名著解題』科学書院、
2003年3月, 217-220頁.


前田弘毅、「グルジア·ナショナリズムの源流:17世紀叙事詩『テイムラズとルスタヴェリの対話」の意味すること」
帯谷知可·林忠行編『スラブ·ユーラシア世界における国家とエスニシティII』 
JCAS Occasional Paper no.20、国立民族学博物館、2003年11月、37-44頁.


前田弘毅「イランとカフカス、日本を結ぶミッシングリンクーアルボルズとエルブルース」「グルジア村の発見-ラド·アグニアシュヴィリの旅」
岡田恵美子·北原圭一·鈴木珠里編『イランを知るための65章』明石書店、2004年9月、259-267頁

 

前田弘毅他編著(北川誠一、廣瀬陽子、吉村貴之氏と共編著)
コーカサスを知るための60章
明石書店、2006年4月.

 

前田弘毅「第二章 国境と民族-コーカサスの歴史から考える」
岩下明裕編著『国境·誰がこの線を引いたのか-日本とユーラシア』
北海道大学出版会, 2006年6月、31-56頁


前田弘毅他著(藤森信吉、宇山智彦氏と共著)
『民主化革命とはなんだったのか?:グルジア、ウクライナ、クルグズスタン』
北海道大学スラブ研究センター、2006年8月.

前田弘毅「第2章 忘れられた歴史と二つの系図が交差するところ-アフガニスタンのグルジア人-」
木村崇·鈴木董·篠野志郎·早坂眞理編著『カフカース−二つの文明が交差する境界−
彩流社、2006年11月、57-80頁.

 

ჰიროტაკე მაედა, ქართველები სეფიანთა ირანში, თბილისი არტანუჯი, 2008 (Hirotake Maeda, K‘art‘velebi Sep‘iant‘a Iranshi (Georgians in Safavid Iran)(in Georgian), Tbilisi: Artanuji, 2008).

 

前田弘毅「歴史の中のコーカサス「中域圏」:革新される自己意識と閉ざされる自己意識」家田修編著「講座スラブ·ユーラシア学の構築』講談社, 2008年1月、169-193頁.

 

前田弘毅「「東」と「西」の架け橋:グルジア語の世界」
佐藤次高·岡田恵美子編著「イスラーム世界のことばと文化」成文堂, 2008年3月、262-279頁.

 

Hirotake Maeda, "The Household of Allāhverdī Khān: An Example of Patronage Network in Safavid Iran",
in Florence Hellt-Bellier and Iréne Natchkebia (eds.), Géorgie et sa capitale Tbilissi entre Perse et Europe
Paris-Tbilissi, l'Harmattan, March 2009, pp. 149-70


前田弘毅著「グルジア現代史」東洋書店, 2009年2月


前田弘毅著「イスラーム世界の奴隷軍人とその実像」明石書店, 2009年2月


前田弘毅編著「多様性と可能性のコーカサス~民族紛争を超えて」北海道大学出版会, 2009年3月


前田弘毅「ツァーリとシャーに仕えたアルメニア人:「言葉の箱」と呼ばれた一族の活動から」
塩川伸明·小松久男·沼野充義·宇山智彦編『ユーラシア世界1〈東〉と〈西〉
東京大学出版会、2012年5月127-152頁

 

Hirotake Maeda, "Exploitation of the Frontier: The Caucasus Policy of Shah 'Abbas I." Willem Floor and Edmund Herzig (eds.), Iran and the World in the Safavid Age, London: I. B. Tauris (International Library of Iranian Studies), September 2012, pp. 471-489,


Hirotake Maeda, "Transcending Boundaries: When the Mamluk Legacy Meets a Family of Armeno-Georgian Interpreters", in Michael A. Reynolds ed., Constellations of the Caucasus: Empires, Peoples, and Faiths, Princeton: Markus Wiener Publishing Inc, 63-85, 2016 (formally published in Princeton Papers:
Interdisciplinary Journal of Middle Eastern Studies, Volume XVII (2016), 63-86).

 

チャールズ·キング著前田弘毅監訳『黒海の歴史:ユーラシア地政学の要諦における文明世界
明石書店, 2017年、467頁(監訳と解説)


Hirotake Maeda, "Lives of Enikolopians: Multilingualism and the Religious-National Identity of a Caucasus Family in the Persianate World", Abbas Amanat and Assef Ashraf eds., The Persianate World
Towards a Conceptual Framework
, Leiden: Brill, Forthcoming.

辞典項目執筆

 

前田弘毅「イスファハン」26-27「シャー」335「シャー·アッパース」335-336、黒田日出男責任編集『王と国家-歴史学事典12巻」、弘文堂, 2005年3月

前田弘毅「アジャリア(自治共和国) [現状]」12「グルジア(人)」178-79「グルジア語」179-180「サアカシュヴィリ」211「シェヴァルドナゼ」223「チャフチャヴァゼ」336「ルスタヴェリ」526 小松久男·梅村坦·宇山智彦·帯谷知可·堀川徹編『中央ユーラシアを知る事典』平凡社
, 2005年4月


Hirotake Maeda, "KAY-ḴOSROW KHAN" "ḴOSROW KHAN GORJI QĀJĀR",
Encyclopaedia Iranica, New York: Bibliotheca Persia Press, April 7, 2008, April 20, 2009.


Hirotake Maeda, "Pasadan Gogijanidze" "Jami-i Abbasi bi lughat-i Gurji”, in David Thomas and John Cheswoth eds., Christian-Muslim relations. A bibliographical history volume 10 Ottoman and Safavid
Empires (1600-1700)
, Leiden and Boston: Brill, 2017, 654-657, 658-659.

​エッセー・解説等その他

Japan Business Press (JBpress)、2009年より43本の小論説を執筆

新潮社Foresight、2018年より14本の小論説を執筆

「グルジア:「独立」という名の苦悩」『アジ研ワールド・トレンド』第79号、2002年4月、24-27頁

「新生グルジア:文明の交差点に光を」、『朝日新聞』2004年1月26日、朝刊10面(「私の視点」).

 

「ムツヘタ」『世界遺産』TBS2004年3月7日放映(監修)

 

「知られざる現代史」、『外交フォーラム』第188号、都市出版、2004年3月、9頁(巻頭随筆).

 

「グルジア「バラ革命」-元祖民主革命が成就するまで」『国際問題』No.544、2005年7月、55-62頁.

 

(玄承洙氏との共筆)「解説「チェチェン紛争の現在」」ヴィアチェスラフ・アヴェツキー著、萩谷良訳『チェチェン』白水社、文庫クセジュ890、2005年8月、171-175頁.

 

「グルジアの文書館事情」『現代史研究』51、2005年12月、91-96頁.

 

「世界をかけるアルメニア商人」『週刊エコノミスト』2006年10月17日号、62頁.

 

「サファヴィー朝期のグルジア語史料―著者の来歴を中心に」(史料紹介)『歴史と地理』631号(世界史の研究222)、山川出版社、2010年2月、25-32頁.

「グルジア・タイムトラベル」オタール・イオセリアーニ監督作品『汽車はふたたび故郷へ』岩波ホール、2012年2月、8-10頁.

「グルジアで語り継がれる伝統:ギオルギ・ツォツァニゼ作『熊』」「月が語ったこと:グルジア国民詩人と日本に関する小エピソード」『平成21年度報告書』大阪大学世界言語研究センター、2010年8月、219-228頁、229-232頁.

(前田君江氏と共訳)『ニコとヴァノの七つの物語』『中東現代文学選2012』中東現代文学研究会編162-175頁.

「グルジア:ポスト民主化革命? グルジア新政権の100日をみる」『ユーラシア研究』48 (2013): 68-70頁.

「ジョージアへようこそ」『ニーナ・アナニアシヴィリの軌跡〜最後のクラシック・ガラ〜』2017年3月、27-28頁.

「ジョージア歴史~コーカサスに光る伝説と神話の国」ジョージア国立民族合唱舞踊団「ルスタビ」2018年9月、18-21頁.

 

「世界はTokyoをめざす「父から受け継いだ戦士の魂~ジョージア レスリング~」」NHKBS12019年2月放送・協力

「World Wide Wedding vol.55: ジョージア」『The Professional Wedding』No.56 (Jun-July 2019) 62-63頁

「グラスの中の太陽 歴史と風土に根ざしたオレンジワインの古里」『ワイナート95号(2019年夏号)』30-32頁.

 

市民講座・研究会企画及び講師等

 

第17回スラブ研究センター公開講座講師「国境と民族-コーカサスの歴史から考える-」北海道大学、2005年5月

 

平成18年度スラブ研究センター公開講座「多様性と可能性のコーカサス:民族紛争を超えて」連続講義7回企画及び講師「コーカサス史の転回~歴史における「辺境」と「中心」~」北海道大学、2006年6月2日. コーカサス映画特別セミナー『ピロスマニ』上映会、企画・講演、シアターキノ、2006年6月

 

国際交流基金異文化理解講座「文明の十字路・コーカサスの諸相」講師「バラ革命後のグルジア・ポストシェヴァルドナゼ「民主政権」の3年間」ジャパンファウンデーション国際会議場、2007年6月

 

大阪大学世界言語研究センター・民族紛争の背景に関する地政学的研究複合領域第1回研究会「グルジアの民族紛争-バラ革命以降を中心に-」千里朝日中央ビル、2008年6月

 

日本記者クラブユーラシア・グルジア紛争研究会講師「南オセチア紛争を読み解く」日本記者クラブ、2008年12月

 

大阪大学世界言語研究センター・民族紛争の背景に関する地政学的研究第2回公開セミナー「グルジアの現在と歴史、文化」JTBカルチャーサロン梅田、2009年1月

 

大阪大学世界言語研究センター・民族紛争の背景に関する地政学的研究第3回公開セミナー「グルジアの民俗文化~コーカサスの織物伝統から子供の遊びまで」世界の民俗人形博物館(長野県須坂市)、2009年3月

 

朝日JTB・交流文化塾「世界の民族紛争とその背景~グルジアの場合~」、朝日カルチャーセンター梅田教室、2010年6月

 

日本エネルギー経済研究所「グルジアをめぐる国際関係―旧ソ連圏・拡大ヨーロッパ・拡大中東?」 国際政治グリッド勉強会、2010年10月

 

明治大学・成田社会人大学「ユーラシア領土問題とグルジア紛争」、2013年5月

第163回IIST・中央ユーラシア調査会「最近のジョージア政治社会情勢概観」、貿易研修センター、2017年7月

首都大学東京オープンユニバーシティ講座2013年~

 

このほか、NHKワールドWAVEコメンテーター、テレビ朝日報道ステーションコメンテーター、フジテレビ新報道2001取材協力等

 


 

主要研究業績目録

著書寄稿書翻訳書
Kokkainorekishi
doreigunjin

チャールズ・キング (著),‎ 前田 弘毅 (監修, 翻訳)

有史以来、文明と野蛮の物語が交錯する舞台となってきた「黒海」。民族、国民、そして歴史をめぐるそのリアリティをえぐり、モンゴルから、地中海世界までも視野に入れ、ユーラシアの諸政体がぶつかり合う地政学上の要衝・環黒海地域の複雑なダイナミズムを描き出す。

前田弘毅 著

本書は、17世紀のイランで活躍したエリート軍事集団グラームと、その母体になったコーカサス出身者の歴史的活動を追うものである。彼らは、サファヴィー朝のフロンティア政策の結果、王朝政治の中心部にその活動の場を見出すことになった。彼らの知られざる歴史的活動をペルシア語やグルジア語等の史料を利用して再構成しつつ、国民国家史やイスラーム世界史といった「境」を構築する従来の歴史学を乗り越え、辺境史の統合による相互変容の新しい地域史の叙述を試みている。明石書店 (2009/2/27)

前田 弘毅 著

コーカサスは、ソ連崩壊以降、民族紛争やエネルギー問題(カスピ海石油・パイプライン)、民主化革命といった国際的な政治問題の震源地として知られる。泥沼化し、未だ出口の見えないチェチェン紛争や、南オセチアへのグルジアによる侵攻とそれに呼応するロシアのグルジア攻撃(2008年)は、世界中に大きな衝撃を与えている。その一方で、長寿の郷、ワインの故郷、勇壮かつ優美な民俗舞踊など、伝統芸術の宝庫としても知られてきた。
本書では、多様な言語・宗教に基づく共生の文化を築いてきたコーカサスの歴史や文化を、現地経験豊富な7人の論者が描くなかで、民族・宗教と国家という普遍的な問題をあぶり出す。我が国で初めてのコーカサス研究に焦点を当てた市民講座の記録。

北川 誠一 (著)、前田 弘毅 (著)、‎ 廣瀬 陽子 (著)、 吉村 貴之 (著)

神秘に包まれる古代、大国に翻弄された近代、混乱する現代政治。紛争の火種ともなった多様な民族、魅力あふれる文化、そして黒海などスポーツ選手をはじめとする日本とのつながりを紹介する日本で初めてのコーカサス地域の概説入門書。

前田弘毅 著

東西文明の十字路に位置し、“ワインと薔薇の国”としても知られるグルジアの独立の歩みと民族紛争の悲劇をまとめた。

東洋書店 (2009/2/1)

岡田 恵美子 (著),‎ 鈴木 珠里 (著),‎ 北原 圭一 (著)

カフカース―二つの文明が交差する境界

木村 崇 (編集),‎ 篠野 志郎 (編集),‎ 鈴木 董 (編集),‎ 早坂 眞理 (編集)

グルジアやアルメニアには固有のキリスト教文化が栄え、ダゲスタンはイスラーム原理主義の祖型を育んだ。コーカサス“文明の十字路”に光を当てる!風光明媚な景勝地に埋もれた歴史が甦る。

塩川 伸明 (編集),‎ 沼野 充義 (編集),‎ 宇山 智彦 (編集),‎ 小松 久男 (編集)

ヨーロッパとアジアを結ぶ呼称、「ユーラシア」。そこでは帰属意識、他者認識が〈東〉〈西〉という思考枠組みに結びつき、人々の意識を形作る。隔てでもあり接触の場でもある〈東〉〈西〉の境界を無数に抱えるユーラシア世界の豊饒さに迫る。

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