[2024年7月24日]第120回エルグネティIPRMミーティング開催
2024年7月23日、エルグネティで紛争防止と対応メカニズム(IPRM)の第120回の会合が開かれたという記事です。
エルグネティとはジョージアと分離派地域の南オセチアとの境界に位置する村で、20年以上前にはコーカサス最大規模の闇市が開かれているとも噂された場所と記憶しています。今の整ったジョージアからは考えられない、シェヴァルドナゼ(シェワルナゼ)政権末期のまさに世紀末的な社会状況でした。
しかし、2008年8月の戦争ののち、南オセチアのジョージア系住民は国内避難民となり、チェックポイントで厳しく往来が規制されています。この時、停戦協定に基づいてEUが設置したのがEU監視団(EUMM)であり、欧州安全保障協力機構(OSCE)南コーカサス代表とともに、隔月で開かれているのがこのIPRMミーティングです。戦争から16年経過して、200回目となりました。
EUMMにはEU加盟国27か国のうち25か国が関与しており、継続的に往来をモニタリングして、地域住民を守っています。こうした国際社会の関与は非常に重要です。ちなみにHPをみてみると、英語、ジョージア語、ロシア語の三か国語で更新されており、ミッションの説明自体はイロン(オセット)語、アブハズ語、アルメニア語、アゼルバイジャン語でもなされているようです。
写真は昨日に引き続いてトゥシェティ地方、おそらく主邑オマロ近郊です。畑と住居の雰囲気などからどことなく伝わらないでしょうか。とにかく風情があり、詩情溢れる地域で、特に夏はいつも懐かしく思い出します。
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