[2024年11月8日]トビリシ国立大学について
ジョージアの文化・芸術については少しずつ知られるようになってきましたが、ジョージア国の学問についてはいまだ十分な紹介がなされていません。1995年に初めて訪れた際は私も本屋を埋め尽くすジョージア語の図書に圧倒されました。
ソ連時代からの伝統を誇るトビリシ工科大学、イリア国立大学(外国語大学と教育大学ーソ連期のinstituteを大学相当としてーの合併)らの他、自由大学など私立の有力校も登場しています。東京都立大学もイリア国立大学と協定を結んでいます。
ただ、「母なる大学」(დედა უნივერსიტეტი mother university)の愛称で知られ、長年ジョージア唯一の総合大学として君臨してきたジャヴァヒシュヴィリ記念トビリシ国立大学の社会における存在感はたいへん大きなものがあります。ソ連期の傑出した学者の多くはトビリシ国立大学で教育を受けました。
管見の限り、独立以降のジョージアでトビリシ国立大学学長が来日することは初めてだと思います。更なる交流の深化が期待されます。
写真は1918年2月、創立100周年を祝った一連の記念行事にて。国会議事堂も記念のライトアップ。大学はもちろんのこと、オペラハウスでのライブのほか、大統領官邸の記念レセプション、首相府の記念式典等々で、当時のシェルヴァシゼ学長はもちろんのこと、マルグヴェラシュヴィリ大統領、クヴィリカシュヴィリ首相、チュヘンケリ文化大臣など、政府の要人にもお目にかかる機会をえました。
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